解説

フラクタル画像というのは、自己相似な絵のことを言うそうです。良く分かりま せんけど。この絵でも、全体の大きな三角と、たとえば左下隅の三角は内部の構 造まで含めて相似になっていますね。

この絵はつぎのようにして描かれています。まず、白い背景と大きな緑色の三角 形を描きます。そして、「緑色の三角形の大きさと場所を教えられたら、その中 に逆向きの白い三角形を描く」という役割の道具を用意します。

最初の緑色の三角形を書いたら、そのことをこの道具に教えます。白い三角形を 描くと、上/左下/右下に3つの新しい緑色の三角形ができますね。そこで、この 道具は「自分自身」を3つ呼びます。それぞれに、新しくできた3つの緑色の三 角形のことを教えます。呼ばれた側は呼び出し側と全く同じ動作をしますので、 また真ん中に白い三角形を描いて、その周りにできた緑色の小さな三角形につい て、また自分自身を3つ呼ぶわけです。

これを繰り返して、新たに描くべき三角形の大きさが一定値以下になったら、も う自分自身を呼び出すのをやめる、というようにしてやれば、このプログラムは 無事終了できるというわけです。そうしないと無限の繰り返しになってしまいま すからね。「フラクタル画像(3)」も、同じような仕組みで描くことができます。 参考までに、表紙のページにソースへのリンクを張っておきます。興味のある人 はどうぞ。